初心者でも分かるレンタルサーバーの正しい選び方とは?

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今回は初心者でも失敗しないレンタルサーバーの正しい選び方について解説していきます。

初心者さんに向けて「レンタルサーバーとはなにか?」という簡単な説明から、レンタルサーバー比較時に必ずチェックしたい機能とその意味についても触れています。

「ホームページを作りたい」「WordPressを使いたい」といった使用目的ごとに、レンタルサーバーの正しい選び方(必要な機能)を見ていきましょう。

レンタルサーバーとは?

レンタルサーバーとは、その名の通りサーバー提供事業者からレンタルするサーバーのことを指します。

Webサイトやブログをインターネットで公開したり、メールを送受信したり、データベースを利用するためにはサーバーが必要です。しかし自分で自宅にサーバーを用意するのは専門的な知識が必要で管理も大変です。そこで簡単にサーバーを利用したい場合は、サーバー提供事業者からレンタルするという方法が一般的になっているのです。

なお、レンタルすると言っても特別難しいことはなく、他のWebサービスなどと同じで、アカウントを作って、料金プランを選択し、決済するだけでレンタル完了です!手続きは全てオンライン上で済むので、30分もあればレンタルサーバーの利用を開始できます。

個人でも借りれるの?

レンタルサーバーは法人に限ったサービスではないので、個人や個人事業主でも契約(レンタル)することができます。

必ずチェックすべき10個の機能

次にレンタルサーバーの機能一覧や比較表に出てくる各機能の意味を解説していきます。

初心者が「レンタルサーバー会社の選び方が良いか分からない…」「自分にピッタリの料金プランはどれ?」と迷ってしまうのは、サーバーの各機能の説明が難しいためでしょう。

レンタルサーバーの正しい選び方としては、まず各機能の意味を正しく理解することが大切です。そこでプランを選ぶ際に必ずチェックすべき10個の機能を順番に見ていきましょう。

1.ディスク容量

ディスク容量とは「サーバーに保存できるデータ量の上限」を指します。パソコンやスマホでもデータの保存容量が「◯◯GB」と決まっていますが、それと同じイメージです。基本的には月額料金が高くなるほどディスク容量も大きくなりますが、最近では格安レンタルサーバーでも十分な容量が確保されています。

じゃあ「どの位の容量があれば足りるの?」ということですが、これはレンタルサーバーの使い道によって異なります。例えば「写真や動画を大量にアップロードする」といった目的があるなら、できるだけディスク容量は多い方が良いでしょう。逆に「10ページしかないホームページを作るだけ」であれば、1GBもあれば十分です。

2.転送量

レンタルサーバーによっては「1日40GBまで」というように転送量が決まっているものがあります。この転送量とは、

  • ブラウザに送られるホームページのデータ量
  • メール送受信のデータ量
  • FTPでのアップロード・ダウンロード

などのデータが一定容量を超えないようにしてくださいという意味です。これもディスク容量と同じくかなり余裕を持って設定されているので、普通に利用する分には気にする必要はありません。

ただし、大量にアクセスが集中するサイトなどの場合、この転送量の上限に引っかかる可能性もあります。例えば1ページのデータ量が1MBのWebページが100回閲覧されたら100MB(1MB×100回)転送されたという計算になります。そのため大規模なサイトを作る予定がある場合は、最初から上位プランや転送量無制限のサーバーを選んでおくと良いでしょう。

3.独自ドメイン(マルチドメイン)

無料のレンタルサーバーでは独自ドメインを利用できない仕様のものがあるので注意してください。ただし有料のレンタルサーバーでは、月額100円程の激安プランでも独自ドメインを利用できるものがほとんどです。

また「独自ドメイン20個」や「マルチドメイン20個」といった記載がある場合は、1つのレンタルサーバー上でその数だけ独自ドメインを設定・運用できるという意味です。

最初は「20個も独自ドメインを利用しないよ」と思っていても、アフィリエイトが目的でホームページを作る場合などは、どんどんサイトが増える可能性があるので、事前に上限数をチェックしておきましょう。(マルチドメインが無制限のレンタルサーバーもあります)

4.サブドメイン

サブドメインとは独自ドメインを複数に分けて別サイトとして運用できる機能です。例えば○○○.comという独自ドメインを取得している場合、サブドメインとして、

例)
www.○○○.com (ホームページ用)
blog.○○○.com (ブログ用)
shop.○○○.com (通販サイト用)

というように、独自ドメインの前に好きな文字列を付けてサブドメインを作成することができます。

レンタルサーバーによっては、このサブドメインを使用できる数に上限が設けられていますので、複数のサブドメインを使ってホームページやブログを作りたい場合は、サブドメインの上限数をチェックしておきましょう。(サブドメインが無制限のレンタルサーバーもあります)

※なお、さくらのレンタルサーバーでは、「独自ドメイン+サブドメイン」の合計がマルチドメイン利用最大数となっています。

5.FTP

FTPとはホームページのデータ(HTMLファイルや画像)などをレンタルサーバーと送受信するための通信手段です。FTPに必要なのは「クライアントソフト(PCのにインストールして使うFTPソフト)」と「FTPアカウント」です。

FTPソフトで有名なのは「FileZilla」というソフトで、ネットで検索すればWindows用もMac用も無償で配布されているので、ダウンロードしてインストールします。次にレンタルサーバー側で発行されるFTPアカウントをFileZillaに設定すれば、自分のパソコンとレンタルサーバー間でデータの送受信が行えるようになります。
(FTPソフトはFileZilla以外にもたくさんあります)

レンタルサーバーを選ぶ際に、このFTPの項目でチェックすべきポイントはその通信方法です。FTPの通信方法としては、

  • FTP
  • FTPS(FTP over SSL)
  • SFTP(SSH FTP)

というのがあります。この中で「FTP」というのは古くから利用されている転送方法なのですが、その分セキュリティ面が甘くなっています。それを強化して通信を暗号化したものが「FTPS」と「SFTP」と呼ばれるものです。そのため安全性の高い「FTPS」や「SFTP」が使えるレンタルサーバーを選びましょう

6.データベース(MySQL)

初心者であればデータベースを意識して使う機会はまず無いので、一見不要な機能にも思えます。
しかし、レンタルサーバーで「WordPressを利用したい」と思っているのであれば、データベース(MySQL)が必要になります。これはWordPressのデータが「Webサーバー」と「データベース」の両方に保存される仕組みになっているからです。

つまり、レンタルサーバーでWordPressを利用したいと思っている場合、必ずデータベース(MySQL)が利用できるレンタルサーバーを選ぶ必要があります。特に一番安いプランや、激安・格安プランだとデータベース(MySQL)が使えないようになっていることが多いので注意してください。

7.CGI(PHPなど)

CGIとは簡単に言うとWebサーバー上で動作するプログラムのことです。こちらも初心者には難しくて不要に思えますが、前項のデータベースと同じく、WordPressの利用にはPHPが動作するレンタルサーバーであることが必須条件になります。

またWordPressを利用しなくても、サーバー上でプログラムを動かすような動的なWebサイトを作りたい場合は、利用したい言語(PHPやRubyなど)が使える環境になっているか確認しましょう。

8.簡単インストール(自動・クイック)

簡単インストール機能(もしくは自動インストールやクイックインストールという名称)は、レンタルサーバーの管理画面からWordPressなどのプログラムを簡単にインストールできる機能です。

通常 WordPressをレンタルサーバーにインストールする手順は、

  1. WordPressのファイルをダウンロード
  2. データベースを作成
  3. wp-config.phpにデータベースの情報を記載
  4. WordPressのファイルをアップロード
  5. ユーザー名やパスワードなどを登録

という流れになるので、初心者には少し難しい作業を行う必要があります。

しかし簡単インストール機能があるレンタルサーバーでは、管理画面から設定を進めて行くだけで、自動的にWordPressのインストールやデータベースの作成が完了します。専門的な知識も不要なので、誰でも簡単にWordPressを始めることができます。

ただし、格安プランなどではこの簡単インストール機能が使えない場合があるので、WordPressを利用したい場合は必ずチェックしておきましょう。

9.独自SSL

SSLというのは暗号化通信のことで、お問い合わせフォームや会員登録などで送信される個人情報を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぎます。このSSLには「共有SSL」と「独自SSL」があり、独自ドメインでSSLを利用したい場合は「独自SSL」が使えるレンタルサーバーを選ぶ必要があります。

なお、お問い合わせフォームなどを設置しない(盗聴されるようなデータをやり取りしない)サイトであっても、SSLを設定することをおすすめします。その理由は、Googleや各ブラウザがセキュリティ向上のために常時SSL化を推進しているからです。このためSSL化されていないホームページやネットショップにアクセスすると「この接続は安全ではありません」というようなアラートが表示されるようになってきました。

10.メールアドレス

レンタルサーバーというのはホームページやWebサイトを運用するために借りるイメージですが、ほとんどのレンタルサーバーではメールを送受信するためのメールサーバーの機能も備えています。

メール機能の中で主にチェックしておきたいのは、

  • メールアドレスが何個まで作れるか
  • 独自ドメインのメールアドレスが作れるか

の2点です。特にビジネス(お店や会社)でレンタルサーバーを借りる場合、「スタッフ全員のメールアドレスを作ろうとしたら上限が足りなかった…」ということのないように、作成できるメールアドレスの数(アカウント数)をチェックしておきましょう。

レンタルサーバーの選び方まとめ

ここまでレンタルサーバーの選び方について機能を中心に見てきましたが、いかがだったでしょうか?

初心者が初めてレンタルサーバーを選ぶ場合、どうしてもその料金(初期費用・月額)で決めてしまう傾向がありますが「必要な機能から選ぶことが正しい選び方」だということが分かっていただけたかと思います。

契約してからあとで後悔しないためにも、まずはどのような目的でレンタルサーバーを借りたいのかを考え、それに必要な機能が備わっているかを確認しましょう。必要な機能が揃っているプランが複数があれば、あとは金額で比較すれば良いでしょう。

おすすめレンタルサーバーの一覧

たくさんあるレンタルサーバーの中でも、特に機能や価格のバランスが良い、おすすめレンタルサーバーの一覧です。

この中でも特に「エックスサーバーの全プラン」と「さくらのスタンダードプラン以上」は、多くの利用目的に対応できる機能になっているため、初心者が選択に迷った場合にはおすすめです。