今回は楽天市場へ出店する方法として申し込み手続きから開店するまでの流れを順番に解説していきます。
コロナ禍の中、いままで以上に楽天市場(ネットショップ)への出店に注目が集まっています。
資料請求の方法や、開業に関する問い合わせ先(電話番号・メールアドレス)、審査内容や提出する必要書類などを一覧にまとめてみました。
資料請求
まず資料請求の方法ですが「楽天市場公式サイトの資料請求ページ」から情報を送信するだけです。
資料には出店方法に関する内容だけでなく、売上げアップのノウハウや成功事例なども載っていますので、実際に出店するかどうかは別として資料を貰うだけでも損はないでしょう。なお資料の形式が「PDF」なのでWebからダウンロードして、すぐに見ることができます。
ちなみに、法人や個人事業主だけでなく、開業していない個人でも資料請求することができます。ネットショップの開業を考えている方は、資料請求だけでもおすすめです。
Webから出店の申し込み
出店の申し込みはWebから行います。「楽天市場公式サイトの出店申込ページ」から会社情報(個人事業主の情報)を送信することで、出店の申し込みは完了です。簡単ですね。
個人や個人事業主でも出店は可能?
前述の資料請求は「開業していない個人」でも可能でしたが、出店申込は「法人・もしくは個人事業主のみ」となっています。
問い合わせ先(電話番号・メールアドレス)はある?
楽天市場への出店に関して質問や相談がある人に向けて「新規出店窓口」という問い合わせ先が用意されています。こちらの窓口に電話番号やメールアドレスが記載されてますので、出店前でも気軽に問い合わせすることができます。
出店審査
出店の申し込みが完了すると、楽天市場による出店審査が始まります。審査対象は出店申込ページから送信した情報だけではなく、最終的に各種書類の提出も含めて審査結果が決まります。
なお出店審査に関しては、
出店審査の結果によっては、出店をお断りさせていただく場合もございます。その際の審査結果の理由・基準等は一切公表しておりません。
(出典元:出店審査や取扱商材に関する注意事項)
との注意書きがある通り、審査内容の詳細に関しては公表されていないようです。
必要書類の提出
出店手続きはWeb上の申し込みだけで完了する訳ではなく、楽天市場からの案内に基いて各種書類の提出が必要となります。提出する必要書類の内容については「出店審査や取扱商材に関する注意事項」にも記載されていますが、法人 or 個人事業主によって多少違っています。
楽天市場の公式サイトを参考に必要書類を一覧にすると、
- 出店申込書
- 審査書類
- 取扱商材の販売に当たって必要な営業許可・資格等の書類
- 商材の写真
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 住民票・印鑑証明書(※個人事業主の場合)
- 実店舗の写真(※個人事業主の場合)
などが必要とされています(開業方法や取扱商材によって必要書類が異なります)。
店舗運営システムRMSのアカウント開設
必要書類の提出が終わり、出店審査に通れば楽天市場によって「店舗運営システム(RMS)」のアカウントが開設されます。RMSというは、楽天市場に出店するショップに向けて用意されているツールで、ネットショップの作成・運営に欠かせない機能が搭載されています。
少しだけRMSの機能を見てみると、
などです。無事出店審査に通りこのRMSのアカウントが開設されると、Web上でRMSにログインできるようになります。
RMSで楽天市場にお店を作る(開店準備)
さて、いよいよ楽天市場の中にあなたのネットショップを作成していきます。お店を作る作業には、前述のRMSの店舗構築・ページ制作(R-Storefront)を使います。
ネットショップ初心者の場合、お店を作る作業には不安があるかもしれませんが、RMSの画面の指示に従って作業を進めていけば大丈夫です。ホームページなどの知識がなくてもお店を開設できます。もし、途中でRMSの操作方法が分からない…ということになっても、年中無休のコールセンターがサポートしてくれるのでご安心ください。
なお、店舗構築の基本的な流れとしては下記のような感じになります。
- カテゴリを作成する
- 商品登録をする(商品ページを作る)
- ショップ全体をデザインする
- トップページをデザインする
- 会社概要などのページを作る
また、パソコン版のページに商品を登録すれば、自動でスマートフォン版にも反映されます。
楽天市場で用意されている決済システム
ショッピングモール国内最大手の楽天市場ですので、もちろん様々な決済方法が用意されています。
楽天市場決済(楽天ペイ)
- クレジットカード決済
- Apple Pay
- 電子マネー決済
- 金融機関利用決済
- 後払い決済
- コンビニ決済
- 楽天ポイント・キャッシュ
などは楽天市場共通の決済手段となります。
また、店舗側の選択肢として、「代金引換」なども利用可能です。
※代金引換は出店者と運送会社との契約になるので、利用したい場合は早めに運送会社に問い合わせて契約を進めておきましょう。
楽天市場で用意されている配送プログラム
売れた商品をお客様に届ける際、もちろん自社出荷でも大丈夫ですが、楽天市場が用意している物流サービス「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」を利用することも可能です。
楽天スーパーロジスティクス(RSL)とは
AmazonのFBAと同じようなサービスで、まずは楽天市場の物流拠点に商品を預けます。
売れた商品は楽天スーパーロジスティクスが梱包・発送してくれるので、出品者の物流負担を軽減し、販促のみにチカラを入れることができます。
楽天スーパーセールなどで急激に出荷数が増えることがありますので、スタッフの手配が難しい場合などにも重宝するサービスです。
また、楽天市場と配送会社で大口の契約を交わしているため、送料も楽天スーパーロジスティクスを利用した方が安い場合があります。
開店前審査(オープン審査)
店舗の出店準備(ショップ作成・決済方法の手配など)が全て整ったら、最後に楽天市場による開店前審査(オープン審査)があります。これは実際にお店を開店して問題がないか。ページ上に必要な表記がされているか。などをチェックされます。
と言っても、修正が必要な箇所があればきちんと教えてもらえるので、それに従って修正すれば良いだけです。審査といっても怖いものではありません。
【開店】運営スタート
開店前審査(オープン審査)を通過すると、祝!出店完了です!
初めての人であれば、楽天市場内に自分のお店が開店するのは、かなり興奮すると思います(笑)。
でも本番はここからです。集客や顧客対応といった運営作業のスタートになります!
なお、運営がスタートしてからも楽天市場のECコンサルタント(担当者)が付いてくれますので、分からないことがあれば何でも聞くことができますし、アドバイスも貰えます。